酪小獣東北 会長 9期 後藤 忠彦
酪小獣東北の設立総会ならびに小動物研究会が11月15日(日)に松島「ホテル大観荘」で催され、皆様のおかげで東北にも酪小獣を立ち上げることができました。
<設立までの経緯>
設立の準備は6月から取り掛かり、まず東北6県の獣医同窓会支部長に趣旨説明と発起人受諾をお願し、同時に実務を取り仕切る実行委員の推挙を依頼することから始めた。次に、名簿作りのため、発起人・実行委員の役員を中心に同窓生の所在把握に協力いただき、東北地方には小動物臨床に携わる者(開業、勤務含めて)が約80名ほどいることを突き止めた。
開催場所はいくつかの候補の中から松島「大観荘」(松島町会議員 櫻井靖氏 酪農学科卒の紹介)を選び、参加人数は未定だったものの「大は小を兼ねる」とばかりに100人収容の会場を8月に予約。松島を選んだ最大の理由は利便性(JR東北本線、石巻線の2線の他、三陸有料道路も繋がっている)で、ホテルも小高い山の上に孤在しており、松島湾が一望できるということで決定。さらに、参加者の観光をも考慮し、総会開催の11月中旬は、まださほど寒くもないし、時間があれば「松島の内海に浮かぶ島々が織りなす晩秋の景観」と「瑞巌寺や円通寺の赤や黄に埋め尽くされた紅葉」を見るのも一興と判断した。
研究会の講師はあらかじめ伴侶動物医療学教育分野・画像診断学の中出哲也教授に依頼していたので、おおよその方針が決定した8月初旬に役員会を招集して(参加:後藤忠彦9期、大江通11期、佐々木泉13期)検討を重ね、出席できなかった役員にはメール報告で了承していただいた。
開催案内の郵送ならびに出欠の取りまとめは酪農学園同窓会事務局のご厚意によるものだが、さらに参加者を募るため、10月岩手県開催の東北地区獣医師大会でもアナウンス(多田洋悦氏9期の発案)してもらうことで周知の徹底に努めた。
<参加人数>
その結果、参加したのは総会および研究会21名(来賓1名、講師1名、資料に広告掲載のディーラー3名を合わせると総勢26名)、そのうち懇親会参加者19名、宿泊11名でした。参加者には全員に吊り下げ式ネームカード(卒業期・氏名・病院名を前もって印刷済)を渡し、初対面でも相手が分かるように懇親会まで付けてもらうこととした。参加者内訳は獣医師会別に仙台市6名、宮城県6名、福島県4名、岩手県2名、山形県2名、青森県1名です。特に遠い青森県横浜町(下北半島の頸部)から駆けつけてくれた沢谷航一氏13期には遠路ようこそ松島へ!と心から感謝を申し上げたい。
<会場設営>
受付、案内、写真、機材などの係をあらかじめ決めて当日の対応に当たったが、受付担当(小形はるみ氏12期、安藤太氏 25期、熊谷正志氏 28期)には会計もお願いしたので集計に煩わせたことと思います。
さて、確保した会場は100名収容のホール(結婚披露宴用)なので21名の出席者には贅沢な空間であり、テーブル・椅子をどのように配置するかで苦心した。しかし、当日の朝からの小雨は昼近くには上がり、午後にはかなりの気温上昇となったために湿度もあがり、無駄に広いと思われた空間が快適な空気の流れを作ってくれたので、かえってよかったかも知れません(広い会場バンザイ・・・か!)。
<総会>
円滑に議事を進めるため(多くは顔を合わせるのが初めての面々なので)、事前に別室で役員会を開き、進行手順や議決案件について打ち合わせをしてから総会に臨んだ。
総会は初めに発起人代表の後藤忠彦(9期)が酪小獣設立の趣旨説明ならびに小動物獣医師の置かれている状況について話をし、次いで来賓の福山二仁(3期)学園常務理事から、同窓生連携のもとに成り立つ酪小獣が酪農大学の発展と名声の礎になることを期待する旨の激励のお言葉を頂戴しました。
総会は議長に久保明氏(4期)を指名し、大江通氏(11期)の司会で議事を進めた。
まず、会則(別添)の制定を議題とし、
(1) 役員は発起人・実行委員を軸に参加者の中から選出。
(2)会計年度を7月1日から6月30日とし、総会は7月に行う。
(3)次回開催は再度仙台担当で行うなどを満場一致で可決した。
その他の追加説明として、酪小獣会員は診療・手術・セミナー等の映像を教材としたe-learningの視聴ができる旨の説明が事務局からあった。
<小動物研究会>
同じ会場にて中出哲也教授により大学の近況・施設状況についてスライド説明を受けた後、「間違いやすいX線像」と題して日常的に小動物臨床獣医師が出会う症例について貴重な講演をいただき、質疑応答を受けた後、平忠男氏(9期)の閉会の辞で幕を閉じた。
懇親会まで多少の時間があったので、各人部屋にもどって浴衣に着替え,風呂に入ってから酒宴の会場に入った。もちろん泊まらない方の分も浴衣を用意し、入浴していただけるように手配した。
<懇親会>
懇親会は和膳での会食で、佐々木泉氏(13期 )の進行により、後藤忠彦会長(9期)、福山二仁常務理事(3期)、中出哲也教授(12期)の順に挨拶があり、沢谷航一氏(13期)の乾杯の発声で酒宴に入った。同窓生は学年が違えど、どこかで話が繋がるので話題に事欠かず、和やかな雰囲気での懇親会となった。中締めはまだまだ元気な鈴木浩介氏(29期)にお願いし、例のごとく酪農賛歌を歌ってお開きとした。部屋に戻っても酒宴は続いたが、中出教授が床に就くのを見計らって散会した。
時計の針は25時を過ぎていました・・・。
「― 次の開催は来年7月 また仙台・宮城チームが担当します ―」
東北在住の小動物開業・勤務医の先生方 酪小獣東北に入会しませんか!
(文責 9期 後藤忠彦)