酪農学園を卒業して、早くも56年が経ちました。
第8回目のクラス会を熊本で行うことに決定したのは2年前の第7回平泉のホテル武蔵坊でのことでした。
今年に入って2月~3月にかけて連絡を取り合い、2泊3日の計画も経ち準備を進めている時でした。あの4月14日の夜熊本を襲った大地震は広範囲にわたり、数日が経っても収まる気配がありません。今回のクラス会は延期しようという事になり、申し込みのあった人に延期の連絡を取りました。
5月に入り地震の方は少し落ち着いたかに見えましたが被災している熊本市内や益城町など、テレビでの報道を見る限りでは大変な惨状でクラス会どころではないと、改めて熊本に住む主催者の酒井君に連絡を取ると大分の県境で産山村と言う所は被害も少なく、皆が大勢で来てくれると元気になるし、地域も活性化される。ホテルも殆ど被害がなかったとのことでした。もう一度練り直して熊本行きを確認し、結局17名の参加を得て決行することにしました。
初めの計画では熊本城や水前寺公園を予定していましたが、今回は大分県側に変更してやまなみハイウエイを通って久住山の裾野を抜け湯布院へ、町は韓国語や中国語が飛び交い外国に来たような錯覚を覚えます。日本語を話している人に出会うと懐かしくてどこから来ました?と声をかけたくなるくらい。別府の町で海地獄なる恐ろしい所を見学し、鉄輪地区では自分たちで温泉の蒸気を使い魚や野菜や肉を蒸して料理をする店で昼食をとり、初めての経験とおいしい御馳走に圧倒されました。
そして最後に高崎山の猿の大群とすっかり仲良くなって楽しいバスツアーは終わりました。さらにもう一日オプショナルツアーがあって産山村の牧場やくじゅう花公園を回り酒井君の奥さんが開いている村のレストランへ案内されて大きなテントの中でバーべキュウを楽しんですっかり熊本が好きになり親交を深めて帰路につきました。被災者の皆さんの健康が守られ一日も早い復興を願ってやみません。(文責 西川 求)