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掲載日:2013.12.06

酪農学科7期 渡辺兵衛氏 「建学原論」で「土を愛する」:精神の継承を講義

酪農学科7期 渡辺兵衛氏 「建学原論」で「土を愛する」:精神の継承を講義

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 12月5日(木)9時から黒澤記念講堂を会場に1年生約400名を対象とした「建学原論」が行われた。講師は八雲町在住で八雲教会牧師の渡辺兵衛氏(酪農7期1969年度卒)。「酪農学園の教育理念の継承Ⅱ」‐「土を愛する」精神を継承する-と題して約1時間の講義を行った。渡辺氏は自己紹介で山梨から北海道に憧れて本学を目指したことや卒業後、農村伝道神学校に進み、牧師として野幌や名寄等での伝道にふれた。

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 講義の前半では2人の師(原田勇氏、樋浦 誠氏)との出会いについて語った。まず前学園長の原田先生については3年時のゼミ選択で土壌肥料学研究室を選択し、濃密な1年間を過ごしたことが印象的であったことを述べた。同じゼミ生の河村正人氏やOBの生出正美氏を交えた瀬棚までの材料採取の話等々原田先生から受けた影響の大きさを語った。

 樋浦誠初代学長については三愛塾運動との関わりを詳細に説明した。三愛精神について樋浦先生からの感化力を以下のように表現した。「ひとつのことを最後までやりとおす精神の継承は、生きた人間によって実体のあるものとなる。」

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 「土を愛する」では、ヘブライ語での「人」と「土」の意味の類似や小野信一氏の「土と人のきずな」や島村菜津氏の「スローフードな日本」を紹介し、生命の源としての「土」の特性を述べた。最後に初代宗教主任アーサー神塚氏の言葉を引用し、地球市民的な生き方を提唱した。

 テキストの最後には酪農学園に学ぶそれぞれが「土を愛する」精神をもって、自分の場で自分にできる具体的な実践をしていくことが、精神が継承されることだと思う。そのためには「生きた人格的出合い」が不可欠であり、そのことを切に期待していると結んでいる。

酪農学園同窓会(2013.12.06)

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