1952(昭和27)年 酪農讃歌の誕生
キリスト教界の元老で明治から昭和にかけてキリスト教的贖罪(イエス‐キリストが人類のために十字架にかかって、世の罪をあがない、神と人との和解を成就したこと。)の実践として、さまざまな社会事業、社会運動に力をそそいだ賀川豊彦氏の来校を機会に校歌の作詞を依頼し、子息賀川純基が作曲を担当し讃歌「酪農興国」が誕生しました。現在、酪農讃歌と略称し、大学、短大の重要行事に歌われています。
1.黒土よ 緑なす草 身につけて
地上を飾る日の本に(原詩は野幌に)
牛追う若人はぐくめよ
窮乏の底に沈める国興せ
乳房持つ神 我と共なり
2.はらからよ 手に手をとりて 村守り
弱きを助け 貧しきを
いたわるために 勇み立て
窮乏の底に沈める国興せ
乳房持つ神 我と共なり
3.み光に めぐみはつきず つまずく日
倒るる時も 見捨てずに
我をはげます神の愛
窮乏の底に沈める国興せ
乳房持つ神 我と共なり
2000年の11月に記念事業で来校された賀川純基氏によりますと、歌詞のなかにある「乳房持つ神」とは、聖書に中に書かれている乳と蜜の流れる地。という聖句から、恵みを与えることのできる神という意味ではないかとのことでした。