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掲載日:2019.03.05

酪農学園大学乳牛研究会OB会開催報告

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 今般は、「地域交流牧場全国連絡会」が北九州市で開催されました。

 恵庭市の村上邦彦氏が北九州市を訪れるに際して、酪農学園乳牛研究会OB会を2月27日に北九州市にて開催致しました。

 開催に先立ち、萬田先生:霧島市在住(鹿児島大学名誉教授 元副学長 霧島生活農学校)に参加を呼び掛けました。先生は、北九州市門司にて育った方です。懇親を深める飲み会のみでなく、もう一度農業の取り巻く情勢を確認し、北九州市での都市農業を発信する契機になればと考えて「農業懇談会」を開催いたしました。学友にも寄稿を求め「酪農学園の存在」少しでも認知してもらう事を目途としました。

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 懇談会では、萬田先生の「都市農業」基調講演、農業対する経済一辺倒のありかたを転換する必要性の論議より始まりました。農業政策は、旧農業基本法は、工業立国を形成する政策であった。しかし、新農業基本法は、安全・環境に対する新しい取り組みである。有機農業の推進に関する法律(平成 18 年法律第 112 号)も成立された。都市にとっても農業を取り入れるべき時代に変換している。この後に、恵庭市の村上隆彦氏、京都の野村拓也氏の生産者と消費者を結びつけるために「食育」について実務談義をいただきました。都市部の人達にも農業を理解してもらう必要性を認識しました。農業は、産業としての機能のみではなく「暮らしと生活としての農業」として必要である。

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 萬田先生先より、食の安全保障の観点も重要である。福岡県の食料自給率は、現在20%以下である。新田園都市構想 レッチワース(イギリス)の計画者として 知られるエベネザー・ハワードは、「田園都市」 という術語を『明日の田園都市』の中で以下 のように定義し、実践した。 “「田園都市」は健康的な生活と産業のため新田園としての都市中心型農業についても解説を頂きました。「市民農園整備促進法」とのこ関係で、市民農園・体験型農園等、農家が消費者に指導する場がある。

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  元行政関係参加者からは、北九州の農業については都市部であるために、何とか農業政策転換しようとしたが困難であった等行政サイドの貴重な発言も賜りました。

 最後に都市農業について、「キャッチフレーズ」を検討せよ、イメージ戦略等具体的な「農業」と「人」を結びつける「コト」の必要性を確認いたしました。(文責 日置明男)

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酪農学園同窓会(2019.03.05)

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