第 9 回酪進会総会および懇親会開催報告
2014 年 11 月 2 日札幌パークホテルにて、第 9 回酪進会総会および懇親会が開催された。
酪進会は、酪農学科家畜管理学研究室の卒業生の会として 1982 年に結成され(当時は、西埜教授と東助手)、酪農学科の研究室体制改組に伴い家畜管理学研究室(干場教授)と家畜行動学研究室(森田教授)の合同の卒業生の会として、4 年に 1 度の総会・懇親会および毎年 2月の卒業生歓迎会、年賀状の会員への送付を中心に活動を行なっている。2014 年 10 月 1日現在での会員数は 802 名であり、当日は約 100 名の会員が参集した。
午後 5 時より開催した総会では、春田さん(43 期修士)が司会をつとめ、中村会長(11 期)挨拶の後、議事として会計報告や役員交代を審議後、次回総会を 2018 年に開催することを決めた。その後、西埜名誉教授の挨拶と干場学長よりの講演「酪農学園大学および研究室の現状」があり、予定の時間どおり、総会は、無事終了した。
午後 6 時からは、会場を移動し、懇親会を松本さん(旧姓石川さん、41 期修士)の司会で開催した。新たに選出された前田会長(17 期)の挨拶の後、近藤教授(元講師)の乾杯の挨拶により懇親会が開始した。各期の壇上スピーチでは、かつての大学や研究室の様子が紹介された。
各テーブルでは同級生・先輩・後輩との懇談が活発に行なわれていた。教員との交流も盛んであり、とても有意義な懇親会であった。廣間さん(12 期、酪農学園同窓会関東甲信越地区埼玉県支部支部長)による閉会の挨拶、酪農讃歌の後、全員による集合写真を撮影した。
2 次会、3 次会へと多くの卒業生が向かう頃には、卒業年次を越えて交流が盛んに行なわれていた。次回開催は 2018 年を予定している。(文責 森田 茂)
荒木ゼミ異業種交流会開催報告
9月13日(土)午後3時から5時30分、酪農学園大学A3号館5F演習室を会場に荒木ゼミ異業種交流会が参加者15名、学生7名で開催された。代表幹事は古川隆之氏、幹事は新村浩隆氏、白倉和秋氏。内容は以下のとおり。
1. 北海道中小企業同友会部会長を務める新村浩隆君の自社の6次産業化の取り組みについて講演会「発展する酪農加工複合経営」を行なった
2. 各産業界で活躍する卒業生から自社および自営の状況ならびに、職場の状況を紹介し、異業種の職場の状況や商品の開発経緯や特徴について情報交換を行った。
①焼肉ビジネスの動向:生地則久
②焼き菓子の商品開発:右代和弘
③教育ファームおよび乳製品加工の取り組み:廣瀬貴章
④繁殖牛廃用牛肥育と肉販売:春木康秀
⑤道普及事業の概要:脇坂裕二
農業経済学科50周年祝賀会開催報告
2014年9月13日(土)新さっぽろアークシティホテルにて農業経済学科設立50周年記念祝賀会が開催されました。
当日は約70名の参加者がありました。現学長の干場先生にもご出席を賜りました。昼間は大学でホームカミングデー、夜はこの祝賀会に出席という方も多数いらっしゃいました。
退職された先生や卒業生からスピーチを頂戴したり、ビンゴ大会、大学パンフレットから見る農業経済学科の歴史スライドショーなどとても2時間では時間が足りなくなるぐらい盛り上がりました。
また当日はこの日のために作られた特製エコバッグや農経50周年記念誌、農経会報復刻版(創刊号から最終号までの全32部セット)が参加者全員にプレゼントされました。
なお農経会報復刻版32部セットは残部が若干ございます。送料は切手400円分です。
ご希望の方は、送料(切手)を添えて酪農学園大学同窓会校友会(〒069-8501 江別市文京台緑町582 TEL 011-386-1196)宛てに「農経会報復刻版希望」と明記のうえ、郵送でお申込み願います。(文責 農業経済学科同窓会 事務局長 加藤浩)
2014年第23回ホームカミングデー開催報告
1.バーベキューランチ
9月13日(土)11時45分から、23回を数えるホームカミンデ‐が開催され、今年で3回目を迎える本学関連の食材によるバーベキューランチが行われた。
2、3日前の大雨や前日まで江別市内の断水等、不順な天候で開催が危ぶまれたが、160名を超える方々にご出席いただき、多少火起こしに時間を要したがランチを楽しむことが出来た。
食材は、本学フィールド教育センター肉畜生産ステーション(元野幌)で肥育された日本短角種や本学乳製品製造の牛乳・アイスクリーム、トンデンファーム(本学OB経営)のウインナー、野村武会長差入のとうもろこし等。
バーベキューランチは永田享酪農学園後援会常務の進行で開会し、野村武同窓会連合会長から主催者挨拶、干場信司大学学長からの歓迎のご挨拶を頂戴して昼食に入った。
ブルーグラス研究所(本学学生6人構成)にも出演いただき、野外バーベキューに合った軽快な演奏(カントリー&ウェスタン)していただいた。
演奏を挟みながら、後援会矢野征夫理事長、貴農同志会井上昌保会長からそれぞれご挨拶を頂戴した。 その後の懇談の中で、本学堂地修教授から食材の牛肉の紹介、同窓会関東甲信越地区大津初司副会長、大学生協吉田健司専務からそれぞれスピーチを頂戴した。最後は仙北富志和学園長から閉会のご挨拶をいただき、お開きとなった。
このバーベキューランチには関東甲信越地区や地元札幌支部、貴農同志会、農業経済学科50周年祝賀会の同窓生や獣医学科26期20周年同期会の方々にもご参加いただいた。
天候にも恵まれ、おいしい食材をご用意いただいた大学生協の方々やお手伝いいただいた短大、大学の同窓生、後援会、貴農同志会、教職員各位に厚くお礼申しあげます。
2.記念礼拝・記念講演会
13時30分から会場を黒澤記念講堂に移して、ホームカミングデーの記念礼拝(物故者追悼)、記念講演が開催された。
記念礼拝の司式は榮忍高校長によって行われ、讃美歌合唱のあと、聖書の朗読、今年度の物故者追悼が行われた。奨励では、榮校長が「何を知っているかが問われる」とのテーマで説教した。礼拝の最後に全員での酪農讃歌を合唱し式を閉じた。
記念講演会は、竹花一成校友会事務局長の司会で進行し、麻田理事長より学園を取り巻く状況報告と講師への謝意の挨拶が述べられた。今年は酪農とちぎ農業協同組合技術顧問 齊藤達夫氏を講師としてお迎えして、「牛飼い教員のあゆみ」をテーマにお話しいただいた。
先生は大学時代の寮生活や研究室の思い出話、実習先で先人から学んだ貴重なこと、教員としての経験等をとおして現在に至るまでの「牛飼い教員」としての歩みを聴衆に判り易く話した。また反響を呼んだ卒業生への乳牛の提供や80点・8000Kgの牛づくり等、生徒への愛情を強く感じる教育実践が語られ、大変意義深い講演内容であった。(講演内容の詳細は後日、動画配信の予定です)。
平成26年8月30日(土)に『昭和42年入学及び昭和46年卒業、 酪農学園大学農業経済学科同窓会』を札幌市で開催しました。
4年前の平成22年に卒業後初めてで40年目にして初めての同窓会を開催してから4年振りの開催となりました。
今回は殆どの人が65歳という節目の年に当たることから、前回同様に“入学年が別、卒業年が別という人々でも昭和42年入学から昭和46年卒業までの4年の間で一時でも席を共にして過ごした人々”に呼びかけを行い、計画を進めました。
中には参加したいけれども体調不良により欠席するという人が数名いましたが、16名の参加申し込みがあったことから開催の運びとなりました。
今回はお世話になったゼミの先生方にも案内させて頂き、三島徳三先生に参加して頂くことができました(大高全洋先生は当初ご夫婦で参加の予定でしたが、奥様の体調不良により急遽欠席となりました)。
4年ぶり2回目の開催であったため、前回ほどの緊張感は無く和やかな雰囲気の中で会が進み、また今回初めて参加した人も徐々に打ち解けて話が弾み、予定した時間は瞬く間に経過し閉会の時間となってしまいました。
次回の開催は未定ですが、近いうちの再開を約束して卒業後2回目となる同窓会は締めくくりとなりました。 (文責・請川)
2013年度酪進会開催報告
2013年度酪進会定例会(酪農学科 家畜管理・行動学研究室同窓会)を2013年2月15日(土),札幌にて開催しました。西埜先生は残念ながら御欠席でしたが,干場教授・森田教授・道内OB・OGに加え,51期となる卒業年度のゼミ学生を迎え総勢約44名の出席でした。その他,ご都合がつかず参加されなかったOB・OGの皆様方から卒業生へ多くのメッセージをいただいております。
今年度の研究室の活動報告を干場教授,森田教授からいただいた後に,日頃の研究成果のご報告を兼ねた研修会として,大学院生からの発表を行いました。内容は『酪農家で働く女性の満足度低下要因~十勝地方S町における乳牛の健康状態が満足度に及ぼす影響~』についてでした。現場に即した内容で,現状を裏付ける報告となり,発表者・参加者ともに有意義な時間となりました。
後半は,新しく酪進会会員となる新卒業生の歓迎会が行われました。大学の新卒業生からは卒業論文のご報告,卒業後の進路,抱負が発表され,OB・OGの方々からもそれぞれ近況報告や今後の抱負,新卒業生に対する励ましの言葉が述べられました。
本年度の酪進会も盛大に開催され,先生方,OB・OGの方々や新卒業生とのすばらしい一時を過ごすことができました。これからも幅広い世代が集う場として酪進会が開催されていくことを心より願っております。本年度は,例年よりも多くの方々にご参加いただきました。来年度において,毎年参加される方はもちろん,しばらくご無沙汰されている方,参加されたことのない方も,酪進会でお会いできることを励みに日々,奮闘して参ります。
なお、今年は4年ごとに行っている酪進会総会の開催年です。11月2日(日)を予定していますので、是非ご参加下さい!
末筆ながら、同窓会から助成金をいただきましたことをご報告いたしますと共に、感謝申し上げます。
市川治教授最終講義報告
2月10日(月)午後1時から酪農学園大学C1棟101(旧C10)番教室において、酪農学部農業経済学学科主催による農業会計学研究室市川治教授の最終講義が学生、教職員約80名の出席者により開催された。講義に先立ち相原教授の進行により丸山明学科長の市川教授紹介が行われた。
「農業経済学の今日的課題-TPPのもとでの日本農業の展開の課題-」と題しての最終講義は略歴、役職に加え、教授のこれまでの教育活動、研究活動、学内活動、学会及び社会活動、科研費・競争的資金による研究を年度毎に小冊子にまとめられていた。
日本と北海道農業の今日的課題として1.担い手育成。2.国内自給率。3.原発事故との関連から食の安全・安心等を挙げた。TPPの影響による農業の危機的状況の試算分析や対応について、また農業生産法人の展開の可能性についてPPTにより丁寧に説明した。また循環型農業・酪農の展開と酪農学園大学の役割についてもふれ、「実学教育」に根差した生命を大切にした教育の継続の重要性を説いた。最後にゼミ生やOBからの花束贈呈が行われ、最終講義が終了した。
上田純治教授・小阪進一教授最終講義報告
2月10日(月)10時から酪農学園大学C1棟101(旧C10)番教室において、酪農学部酪農学科 家畜遺伝学研究室 上田純治教授・草地学研究室 小阪進一教授の最終講義が約150名の学生・教職員の出席により行われた。最終講義は寺脇教授の進行で始まり小宮道士学科長が両教授のご経歴を詳細に紹介した。
上田教授の最終講義は「遺伝子マーカーと家畜育種」と題して家畜育種の歴史、免疫・分子遺伝分野の遺伝子マーカー、北海道和種馬やヘレフォード種での遺伝子、DNAマーカーと家畜育種について等について、約50分難解な遺伝子をPPTによりわかりやすく説明した。
最後にはゼミ生から花束が贈呈された。
続いて義平教授の進行による11時からの小阪教授の最終講義は、最初に経歴や研究分野、学園の年表や入学者数推移等を基にして70年代当時の学園の出来事や温室や実験圃場の設置経過等を述べた。
その後に最終講義のテーマである「草地を構成する植物たち」について講義した。混播での刈取高や頻度、草種の組合せによる影響、雑草の出現頻度、元野幌農場での牧草地植生改善等についてPPTを用いて実験結果データを報告した。
退職にあたり、学生指導等教育研究専念への改善を要望した。会場には多くのOBOGが集まり、最終講義を熱心に聴講していた。ゼミ生やOBからの花束贈呈のあと、関係者により集合写真撮影が行なわれた。
加藤清雄教授最終講義報告
1月24日(金)午後2時から加藤清雄教授(獣医学科獣医生理学ユニット、獣医保健看護学類動物理学療法学ユニット)の最終講義「反芻動物の生理学的特性」が中央館学生ホールにおいて開催された。教職員や学生、そして遠路駆けつけた同窓生により会場は埋め尽くされた。
「酪農学園大学との出会い」で紹介された若き日の写真は、何と酪農学園大学の受験票に添付された写真であった。入学後直ちに牛島教室に出入りし、ゼミ副読書「乳牛の科学」の序に記されていた梅津教授の言葉に感銘を受け東北大学大学院に進学し、1977年に農学博士の学位を取得後、直ちに本学に赴任したことが紹介された。
最終講義のテーマである「反芻動物の生理学的特性」については、ご自分の研究により明らかにした特性として、反芻動物の膵外分泌がVFAにより刺激されること(Am. J. Physiol.)、またVFAの吸収にはモノカルボン酸輸送体が関与していること(J. Physiol.)が、アニメーションを駆使してわかりやすく紹介された。
反芻動物の膵外分泌に関する研究では、日本畜産学会賞を受賞され、また国際反芻動物生理学シンポジウムで招待講演をされ、2つの目標がかなえられた喜びを語られた。
獣医生理学教室は、外国人留学生の絶えない研究室で中国から3名、韓国から1名、ポーランドから3名、エジプトから1名と合計8名の留学生により研究が支えられたこと、これは33才という若さでアルバータ大学に留学する機会を与えられたことにより国際感覚が養われ、多くの留学生を受け入れることにつながったと述べられ、謝意が表された。
講義で大切にしたことや「人を愛する教育」として積極的に学生と話し、学生の名前を覚え、学生を知ろうと努力されたことが紹介された。研究室の若き同僚として青木道子先生、峯尾仁先生、翁長武紀先生、井上博紀先生、林英明先生、椿下早絵先生に支えられたことに謝意が述べられた。また、馬術部とYOSAKOIサークル「祭」の顧問として、もう2つの研究室という思いで学生の活動をサポートしたことが紹介された。
最後に「The last challenge in the RGU」として、人前では吹いたことのないフルート演奏にチャレンジされた。曲は「酪農讃歌」で、間に「アメージング・グレース」を挿入し、神の恵み、出会ったすべての人、すべてのことに対する感謝の気持ちを表された。
講義終了後、獣医生理学ゼミ、動物理学療法学ゼミ、大学同級生、卒業生から花束の贈呈があり、加藤教授から、出席者へ感謝の言葉が述べられ、最終講義を終了した。(文責 林 英明)
松中照夫教授最終講義報告
1月17日(金)午後1時から松中照夫教授(土壌作物栄養学研究室)の最終講義「土壌肥沃度論」(循環農学類農学コース3年)が大学C5-201番(旧南20)教室において開催され、学生、教職員約70名が出席した。くしくも1月17日は19年前の1995年阪神淡路大震災の日でもあり、兵庫出身の先生はこの年4月に本学に着任したとのことでした。
最初に先生から学生に対して授業「土壌肥沃度論」の第15回目を最終講義とすることが述べられた。また関係者に配付された最終講義‐授業「土壌肥沃度論」-の小冊子には教授の略歴、学位、受賞に加えて、教育活動として1995年度から本年まで指導された卒業論文・修士論文・博士論文の題目や海外からの留学生の受入報告。研究活動として学術雑誌論文、著書、各種研究会・学会の招待講演、海外出張一覧。社会活動として各種講習会・講師依頼、学会および社会活動が詳細に掲載されている。
最終講義は、「健土健民」と土壌肥沃度について述べた。科学(Science)として見た場合の「健土」とは何か。「土」「肥沃度」の定義も含めて丁寧に講義された。「健土」の条件として物理的性質の1)厚みと硬度 2)水分 科学的性質の3)pH 4)養分 の4つの条件について、作物栽培上、定量的に測定する必要があり本学附属農場の土壌の問題点を含めて講義した。
土壌の物理的性質を直すことを「木を植える人」を譬えて無私で種を植え続けることの重要性を説いた。「土」は基本的条件がわかっていれば、何世代か先の為にひたすら努力することにより改善されると述べた。また本学の教育研究活動も教員と職員がスクラムを組んで学生の為に実践しているとも語った。
講義終了後、小宮道士循環農学類長からの松中先生へのお礼の挨拶のあと、松中ゼミの学生や卒業生から花束の贈呈があり、松中教授から、出席者へ感謝の言葉が述べられ、最終講義を終了した。