森川純教授最終講義報告
1月15日(水)森川純教授(地域国際関係論研究室)の最終講義(環境共生学類2年科目「国際関係論」)が10時40分からA3号館201番教室で開催され、約150名の学生、教職員が出席しました。
1997年12月本学の環境システム学部設置時から地域環境学科教授として赴任した森川先生は、最終講義では少年期から現在に至るまでの自己体験を踏まえて、学びにおける大切な要点等について述べました。また2014年は第一次世界大戦からちょうど100年を迎えた年でもあり、戦争体験等記憶の継承の大切さも語りました。
森川ゼミは国際感覚を養った卒業生を多数輩出しています。最終講義では、少年期に与えられた一冊の「世界地図帳」から学んだ知的好奇心の大切さや、感動が興味関心を増大させ、勉強から知を力にするための更なる学びを行った高校時代のこと。点から線、線から面、面を立体的に重ねた鳥瞰図的思考の重要性をいつものように穏やかな口調で講義しました。
大病での入院生活の末に遂げた自己変身(self reflection)とその後のデンマークやナイジェリアでの留学生活の中から、現実を見据えながらの理想に向かって試行錯誤することの大切さや同時代感覚・当事者感覚を持つことの大切さを話しました。
帰国後は「世界システム論」の分析枠組みを論稿し、大学院でアフリカと日本の関わりを学ぶ機会を得て、研究者としての歩みが開始しました。
アフリカ国際関係論の分野では人種差別政策や日本との関係究明作業を内外誌に論稿され、その後、勤務したオーストラリアのアデレード大学では日豪関係に関する研究にも従事しました。本学では日本外交と象牙問題とNGO等や野生生物保全問題にも取り組み、捕鯨問題にも論稿されました。
講義終了後、森川ゼミの学生代表花束の贈呈があり、最後に森川教授より、出席の方々へ感謝の言葉が述べられ、最終講義を終了しました。
市川ゼミ25周年祝賀会を終えて
去る平成25年11月3日(日)、ホテル札幌ガーデンパレスにおいて市川ゼミの開室25周年祝賀会が開催されました。ゼミ開室初期の先輩から現役学生まで51名にご出席を頂き盛大な盛り上がりとなりました。
市川先生より指導を受け、ゼミを羽ばたいていった卒業生はこれまで300人を超える程になりますが、祝賀会には遠隔地からも多くのご出席をいただき、残念ながら出席することができなかった方からも祝電等を頂きました。これも在学時、一人一人の学生の目線にたって心温まるご指導を頂いた市川先生への感謝の気持ちによるものと考えております。
この祝賀会に際し、お忙しいところ時間を割いていただき干場学長からも25年という長い年月、学生へ指導にあたってこられた市川先生へご挨拶をいただきました。
宴会の模様としては久々に会う先輩、後輩、同期のメンバーもあり学生当時の思い出話に花が咲きました。卒業から年月がたったことで、それぞれの環境にも変化があり、これまでの経過や現在の状況を語るなど話しは尽きない様子が見てとれました。
また余興として、くじ引き形式で現況報告を何名かの方にもしていただきました。
農業経営者として頑張っておられる方、学校教諭として日々学生に指導を行なっている方、地方TV局に勤められ情報発信に携わる方、現在一生懸命勉強に励んでいる学生などなかなか聞くことのできない貴重なお話も頂きました。これも市川ゼミ出身者が第一線で活躍されている証拠でもあるのではないかと思われます。
楽しいひと時はあっという間に過ぎてしまいましたが、今回の祝賀会はこれまでの会とは異なり特別な会となります。残念ながら来年3月末で市川先生がご退任されるということで、この会が最後の祝賀会になるということです。
これを受けまして市川先生よりご挨拶を頂きました。市川先生がこれまで心情としてもたれてこられた指導に対する基本とその想いを強く感じることができ、出席者の皆が、自分が進むべき道を再確認できたのではないかと思えるご挨拶でした。これまで多くの学生を社会に出して頂いたご苦労は私どもには分かりえないものがあったと考えます。
祝賀会の最後として、卒業生からのお祝いのお花と本日出席頂いた方から感謝の意味を込めまして花束の贈呈を行い、本日の出席者全員で市川先生を囲み写真撮影を行い祝賀会を終えました。
無事祝賀会を終えることができたのも遠隔地から出向いていただいた出席者の方々、現役学生、そして祝賀会開催のために日々の労務で忙しい中、事務局としてこの祝賀会開催の準備にあたっていただいた方のご協力による賜物と思います。
祝賀会事務局におきましても不慣れなこともあり、反省点は多々ありますが、無事終えることができたことに関係者の方に深く御礼申し上げたいと思います。
今回のこの市川ゼミ25周年祝賀会の開催が、これまで連絡を取り合うことが難しかった市川ゼミ出身者の輪の広がりのきっかけとなり、それが酪農学園大学を学び舎とした卒業生としての更なる結びつきに繋がっていけば幸いと思い結びとさせていただきます。 (文責 市川ゼミ25周年祝賀会事務局 (公益財団法人 北海道農業公社 道南支所 業務課 主任)宮浦 徹 )
酪農学園大学環境システム学部・環境共生学類
環境フォーラム「環境と共生する世界と地域社会の創造」開催報告
11月2日(土)午後1時から本学中央館学生ホールを会場に標記のフォーラムが学生や卒業生、関係者約350名の出席者により開催され、環境システム学部の卒業生3名が報告した。金子正美学部長の司会で進行。最初に干場信司学長より歓迎のご挨拶を頂戴した。
矢吹哲夫教授のご紹介により、基調講演は「いのちを大切にする世界を目指して-環境・平和・原子力の観点から」と題して小沼通二氏(慶応義塾大学・武蔵工業大学名誉教授他)から約1時間半にわたってPPTを使って環境、平和、原子力の諸問題についての歴史的、今日的話題をグローバルな視点から分かりやすく紹介していただいた。
地域からの発信では、「環境未来都市下川町の取組」について春日隆氏(下川町環境未来都市推進本部長)から持続可能な循環型森林経営を基に、「しもかわ森林バイオマス産業戦略特区」に至るまでの過程を永続的な価値創造を森林に求めて推進した町の取組を講演いただいた。
続いて4人の本学学生および卒業生が地域からの発信を紹介した。
まず、「気仙沼での活動紹介」では現在、本学の環境マネジメントを休学し、NPO法人アプカスのプログラムオフィサー中村かれんさんから自己紹介、アプカスの紹介、気仙沼の被災状況と現状の活動報告を紹介した。中村さんは地域で学んだこととして「人間力」をあげた。
滝川国際交流協会に勤務する大崎美佳氏(生命環境学科2011年度卒)。国際交流サークルの立上や留学をとおしての人とのつながりにより国際交流に関わる業務をしており、現在の滝川での活動状況等を報告した。
外山雅大氏(地域環境学科2003年度卒)は根室市歴史と自然の資料館の学芸員であり、「ふくろう」の研究で博士号を持つ異色の人。大学時代は森で遊んでいた。「好きこそものの上手なれ」を実践しているような報告であった。
草野竹史氏(経営環境学科2002年度卒)は本学経営環境学科卒業、現在NPO法人EZOROCKの代表理事を務めている。ごみ対策や自然保護等の青年層を対象として各種プロジェクトのコーディネート業を行っており、これまでの取り組み等を紹介した。
その後、本日のテーマに対しての総合討論が行われた。地域社会の創造についてさまざまな意見交換が行われた。その中では本学の果たしてきた役割の大きさ等も述べられていた。岩井洋前学部長や加藤敏文環境メネジメント学科長、星野仏方生命環境学科長、遠井朗子地域環境学科長からもご意見や感想をいただいた。最後は山舗直子環境共生学類長から皆様へのお礼の閉会挨拶で終了した。
酪農学園大学獣医解剖学教室同門会開催報告
酪農学園大学獣医解剖学教室同門会を10月11日(金)新札幌のシェラトンホテル札幌にて出席者60名で開催した。
今回は、阿部光雄先生(酪農学園大学名誉教授、同門会顧問)の獣医学科同窓会特別三愛賞受賞記念祝賀会も兼ねて行った。開会に当たり、竹花一成先生(同門会会長)より挨拶と受賞の経緯、お祝いのお言葉があり、平賀武夫先生からも祝福のお言葉があった。次いで、阿部先生より受賞のお礼や近況などのお話しがあり、乾杯の後、参加された方々よりテーブルスピーチがあった。
終始楽しく和やかな雰囲気の中、話しは尽きないようであったが、阿部先生の益々のご健康を祈り、また、参加者一同のご多幸とご発展を祈念して閉幕した。(文責 植田弘美)
本学名誉教授安宅一夫先生のFACE BOOKより転載させていただきました。
「私の現役最後の弟子のひとりがデーリィマン誌の表紙を飾りました。酪農後継者ですよ」。
小山久一教授(本学OB)退職記念会開催報告
4月13日(土)、札幌ガーデンパレスにおいて、小山久一先生(酪農学科9期卒)の定年退職を記念して酪農学部酪農学科家畜繁殖学研究室の卒業生および関係者70名が出席して記念会を実施しました。
記念会は、記念撮影を行ったのち、当日都合により急遽出席できなくなった発起人代表 荒井正氏の代理人として遠藤雅彦氏から発起人代表挨拶をいただき開会しました。そののち、総合司会の堂地が小山久一先生の経歴および研究業績の紹介、とくに研究業績について簡単な解説を行いました。
つづいて、本研究室の第一期生である横山明光元本学教授に挨拶をいただきました。今回の記念会には第一期生から昨年度卒業生まで、幅広い年代の卒業生の方々が参加されました。
卒業生は、酪農・畜産関係をはじめ、大学校職員、高校教諭、製薬会社などさまざまな業界で活躍されておりました。本記念会の最後には、小山久一先生からご挨拶をいただき、盛会のうちに閉会いたしました。(文責 堂地 修)
安宅一夫名誉教授(元学長)宇都宮賞受賞祝賀会開催報告
3月30日(土)18時より新さっぽろアークシティホテルにおいて、3月1日に行われた安宅一夫本学名誉教授(元学長)の宇都宮賞受賞を祝して、家畜栄養学・飼料学研究室OB会およびアジア酪農交流会関係者の呼びかけにより受章祝賀会が開催されました。受章祝賀会には93名が出席し、酪農関係者、大学関係者のほか、卒業生が全国各地から駆けつけました。
発起人代表の河野崇治氏(アジア酪農交流会副会長)の挨拶の後、司会の野英二氏より、今回の安宅一夫元学長の宇都宮賞受賞の経緯が報告されました。
出席者を代表して細田治憲氏(アジア酪農交流会顧問)、中原准一氏(アジア酪農交流会前会長)からの祝辞の後、出席者より安宅一夫先生へ花束と記念品の贈呈が有りました。
安宅一夫元学長から今回の受章へ対して推薦いただいた関係者や本日の出席者への謝辞が述べられた後、中込稔氏(野澤組代表取締役)のご発声で祝宴に入りました。
テーブルスピーチでは、酪農関係者よりお祝の言葉と更に今後の活躍を期待する言葉を頂き、田中義剛氏をはじめ、教え子の卒業生からは、学生時代の安宅一夫先生との思い出が語られました。最後に井下英透氏(研究室OB会副会長)による三本締めで会を閉め、盛会裡のうちに祝賀会を終えました。その後二次会まで歓談は続きました。
酪農学園大学土壌・植物栄養学研究室OB・OG会・セミナー及び原田勇先生を偲ぶ会報告
2012年3月16日、酪農学園大学土壌・植物栄養学研究室OB,OG会・セミナー及び原田勇先生を偲ぶ会がアークシティホテルで午後2時から開かれました。
セミナーでは以下の報告が行われた。
西川 求氏:大学1期生 瀬棚における新規開拓の45年間、今も新しく農業を目指す若者たちが多く集まり小規模ながら堅実な経営を営んでいる。
玉利和弘氏:大学10期生 普通高校、農業高校の教員、教頭、校長を歴任、現在、酪農大学で人材養成に情熱を燃やし、学生と対峙する日々を語る。
斎藤達夫氏:大学4期生 栃木県の農業指導を通じて福島原発事故の影響を受けている農家の現状を語る。風評被害の難しさは考えさせられる。
記念撮影ののち、総会を開き経過報告、規約の一部改正役員改選、原田勇先生の追悼記念集を作成することとした。原稿5月末を締切、7月に発行予定。
原田勇先生を偲ぶ会:渡辺兵衛牧師の司式のもと讃美歌121番(まぶねの中に)
聖書:コリントの信徒への手紙13章2節「神秘や知識に通じ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。
マタイによる福音書5章43~45節「敵を愛し、自分を迫害するもののために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しいものにも正しくないものにも雨を降らせてくださるからである」
追悼の辞:渡辺兵衛牧師から原田先生について語られ先生は愛の人であった。
「思い出を語る」では、大学2期生 篠原 功氏、大学4期生 安藤 廣氏 がそれぞれ先生に導かれ今もなお支えられて生かされていることが語られた。
その後、懇親会に入り参加者全員35名が自己紹介と原田先生の研究室での出来事や思い出を8時過ぎまで語り、学生時代は厳しい先生だと思っていたが、伸びると思われる学生には厳しかったのではないか、と。僕らの頃は優しかったなとの声もあり、しっかりした学生には優しかったんだと、時代と共に先生も丸くなられたお人柄が忍ばれました。
先生の急逝されたことを惜しみつつご冥福を祈り、奥様のご健康が守られ、我々もまた健勝で再会を期し別れの時となりました。(文責 西川 求)
2012年度酪進会開催報告
2012年度酪進会定例会(酪農学科 家畜管理・行動学研究室同窓会)を2013年2月16日(土),札幌にて開催しました。西埜先生は残念ながらご欠席されましたが,干場教授,森田教授,デンマークからおこしいただきました高井特任教授,道内OB・OGに加え,50期となる卒業年度のゼミ学生を迎えて総勢約34名がご出席いただきました。
今年度の研究室の活動報告を干場教授と森田教授からいただいた後に,日頃の研究成果の報告を兼ねた研修会として,大学院生からの発表を行いました。内容は『搾乳関連排水の低コスト管理に関する研究』,『肉牛農場におけるふん尿管理方式の変更による窒素収支の変化』の2題でした。どの題材もこの研究室らしい現場に即したもので,質疑も行われ,発表者・参加者ともに有意義な時間となりました。
後半は,新しく酪進会会員となる新卒業生の歓迎会が行われました。大学の新卒業生からは各々卒業後の進路,抱負が発表され,OB・OGの方々からもそれぞれ近況報告や今後の抱負,新卒業生に対する励ましの言葉が述べられました。
本年度の酪進会も盛大に開催され,先生方,新卒業生やOB・OGの方々とのすばらしい一時を過ごすことができました。これからも幅広い世代が集う場として酪進会が開催されていくことを願っております。毎年参加される方はもちろん,しばらくご無沙汰されている方,参加されたことのない方も,来年の酪進会でお会いできることを励みに日々,奮闘して参ります。なお、来年は4年に1度の総会の開催年(冬季オリンピックと同じ)です。日程を早めにご連絡しますので、是非ご参加下さい。(文:佐々木美穂)
大学・短大家畜栄養学・飼料学研究室同窓会開催報告
12月5日(水)午後7時から元野幌トンデンファームレストラン「松の実」において、研究室同窓生、学園関係者約30名が集まり、同窓会が開催された。
今回は世話人の上野光敏氏(14期)、野英二氏(11期)の呼びかけにより、楢崎昇先生の傘寿(80歳)、塩野谷孝二氏の表彰(全国酪農青年女性酪農発表大会農林水産大臣賞受賞(2012年7月13日))(第51回農林水産祭参加行事内閣総理大臣賞受賞(2012年11月23日))、小林紀彦氏の表彰(北海道ホルスタインナショナルショウにてリザーブ・ジュニアチャンピオン受賞(2012年9月22-23日))の3つのお祝い会となり、本学で肥育された酪豚でのお祝いとなった。
会は野、上野氏の進行により、安宅一夫先生の開会挨拶ののち、出席者から先生には傘寿のお祝いとして「傘」が贈られた。楢崎先生より答礼があり近況報告を含めてご挨拶をいただいた。
その後、2期の葉山氏、松山氏から44期上野氏まで各自近況報告やゼミの思い出話に花を咲かせた。苦学して卒業し、お世話になった恩師に対して言葉を詰まらせるOBもおり、厳しくも愛情ある恩師に対してのそれぞれの思いを多くのOBが熱く語った。最後は一番若い44期渡辺氏の乾杯により会を閉じた。