4月10日(火)の11時より本学研修館において、アジア酪農交流会関係者(同窓生多数含む)と海外からの留学生・研究者約50名により2012年度の総会および講演会が開催された。
総会に先立ち、野英二会長の歓迎のご挨拶と来賓の麻田信二理事長のご挨拶を頂戴した。
総会は2011年度の事業報告並びに決算、2012年度の事業計画および予算、2012年度役員が提案され、承認された。
講演会は安宅一夫前会長を講師に「アジア酪農交流会の過去・現在・未来」と題して行われました。1975年に発足し、原田勇初代、安宅一夫(2代・4代)、中原准一(3代)、野英二(現)と続いてきた本会の国際交流事業に係る歴史的変遷をご紹介いただいた。
今日、本学で行われている国際交流に係るさまざまな取組の先がけとして、当会が重要な役割を果たしてきたことが先生のご講演をとおして理解することが出来た。
その後、昼食会では原田学園長のご挨拶、留学生・研修者の紹介、町村末吉氏の米寿お祝い等が行われ、終始なごやかな雰囲気の中で親交を深めた。
こんにちは、千村友輝です。
今年の1月から中米のエルサルバドルという国で青年海外協力隊員としてボランティア活動をしています。
こちらに来て一ヶ月が過ぎました。日本との文化や習慣の違いに日々惑いながら、こちらで一生懸命楽しもうと心に決めて生活しています。
エルサルバドルに着いてからの一ヶ月間は、スチトトという町で語学研修をして過ごしました。今回の体験記は、先回の体験記に続きこのスチトトという町での一ヶ月間の後半部分での生活を通して感じたことを書きたいと思います。
先月号では『スチトトの町はとても美しく豊かな観光地です』と紹介したのですが、その後この町を知っていくうちに、どんどんそのイメージは変わっていきました。まだ慣れない土地なので地元の人と共にスチトトの町を散策したのですが、今回僕が見たものは、以前感じた豊かさとはかけ離れた、とても貧しい裏の一面でした。
☆スチトトの裏の顏☆
豊かな観光地から路地を抜け、数百メートル坂を降りた低い地域全体にそれは広がっていた。そこに住む人たちの環境は上の観光地とはかけ離れていて、レンガで造った囲いに、ただトタンを屋根代わりに乗せただけのような小さな家々が立ち並んでいた。レンガが使われて無い家もあった。至る所にできたゴミの山と下水の匂い。鶏や犬もとても痩せていた。とても殺伐とした雰囲気で、その地域に入りかけた時、一人では危険だと思ったので一度引き返し、ラファエルさんというお土産物屋さんを経営する現地のおじさんに案内を頼んだ。
この地域は土地が低くなるほど、小道に入っていくほど、更に貧しくなっていく。観光地から流れ出る生活用水でできた川も、下流へ行くほどごみを沢山含んで汚れ、その匂いもきつくなっていく。ラファエルさんの話だと、この汚水やゴミの山など不衛生な環境がここに住む人たちが病気になる原因になっているという。また雨季にはここら辺一帯のゴミや汚水が一気に近くの湖に流れ込むらしいので、湖の事を考えるとぞっとする。観光地のすぐ近くにこんなにも貧しい地域があることに、そしてあまりの貧富の差があることにとても驚いた。
エルサルバドルでは家族のうち一人でもアメリカに出稼ぎに行くことができればその仕送りで、家族全体が潤うようだ。しかしビザを取得できるのは「お金持ちでしっかりした社会的信用や職を持つ人」とかなり条件が厳しく、一般のエルサルバドル人が合法的にアメリカに行って働くことはとても難しい事らしい。
昔は今の観光地がある地域に家を借りて住んでいた人も、観光地化したことにより地価が上がり、家賃を支払えなくなってこの地域に移動してきたという人も多くいるとのことだった。確かに観光地に住むいろいろな家族と話をしたが、その多くが親族の誰かがアメリカにいると言っていたように思う。
この地域を歩いていて他に気になった事は、木の切り株を沢山見つけたことだ。各家庭で料理用の薪にしているのだという。木はどんどん切られ環境破壊が進んでいる。ただここに住む人たちのあまりにも貧しい生活を目の当たりにすると、生きるためにはしょうがないのかな、とも思え複雑な心境になった。そもそもスチトトにこのような地域があるということを知らなかったので、観光地だけをみて少し浮かれていた自分を情けなく思った。
貧困層の地域を歩いている時にサラという6歳の女の子と仲良くなり、家を見せてもらった。訪れたときには全員はいなかったが、6畳2間ぐらいの家に家族10人くらいで住んでいるらしく、着ている服や家の様子を見ると容易にその貧しさが理解できた。
しかし印象に残っていることは、この姉弟たちが凄く仲良しで、ずっと笑っていて優しくて、とても楽しそうだったことだ。逆に元気をもらった。『貧しさ=不幸』ではないのだと素直に思った。この子達は選んでこの国のこの貧しい地域に生まれてきたわけではないだろう。幸せとか不幸せは、その人が選択する価値観で決まるように思う。彼らはとても逞しい。サラという女の子の泥だらけの屈託のない素敵な笑顔が忘れられない。
ボランティアは自分の価値観の押しつけであってはならないと、強く思った。
☆ ホストファミリー ☆
スチトトでこの一ヶ月間、色々な人と出会ったけど、一番お世話になったホストファミリーのことを書かずには終われない。
「ここはあなたの家だからいつでも帰っていらっしゃい。」そう言ってくれた。
僕がお腹を壊したときには、日本の同僚が作ってくれたお粥を真似て、その後毎食作ってくれたり、僕のきっと良く分からないスペイン語にも、毎回辛抱づよく聞いて理解しようとしてくれたりと、他にも本当に沢山の優しさをもらった。来たばかりで不安だった僕だが、ホストファミリーのお陰でこちらの生活にもしっかり慣れることができたし、エルサルバドルのことがすごく好きにもなれた。 別れ際には涙を流してくれた。
言葉が通じなくとも、心を通わすことはできる。こんなにも相手のことを大切に思える関係ができたことを凄く素敵に思う。世界の反対側に家族ができた。
別れが寂しくて、できればこのままスチトトにいられたらな、なんて思ってしまいそうですが、来週からはまた次のステップです。いよいよ二年間活動する任地のラ・ウニオン県(エルサルバドルの東)へ移動することになります。新しい職場や新しいホストファミリーとの出会いがあります。何が起きてもドンと来い!と心で受け入れ態勢を整えて、向かいたいと思います。読んでいただきありがとうございました。
同窓生会館は、学園関係者のご厚志によって、学園50周年の年(1983年)に建設された建物です。このたび同窓生会館の1階のロビーについては、学園関係者へ広くご利用いただくこととなりました。
湯茶の用意やテレビも設置しております。本学関係者の著作物等もご覧いただけます。休憩場所・待ち合わせ場所としてご利用いただきたくお願い申しあげます。
また、同窓生会館内には学園創設者の展示物や復元した旧教室も備えております。創設者黒澤酉蔵翁や佐藤貢翁の書や写真等も合わせて見学も可能です。「酪農学園の時代」カレンダーや絵葉書、創設者のDVD「建学の心をたずねて」、同窓会会報等、お持ち帰りいただける資料等も多数用意しておりますのでお気軽にお立ち寄り下さい。
利用時間:午前9:00~午後3:00
(なお、やむを得ない事情により閉室する場合もありますのでご容赦願います。)
利 用 日:(日曜日・土曜日・祝祭日・学園指定の休日を除く)平日の月曜日から金曜日
ロビー内展示物:本学関連絵画7点、書4点、学園関係者等の著作物、各種配布資料。
最大利用可能人数 20名(他予備6席)
まことに恐縮ですが、湯茶につきましては、セルフサービスとなっておりますので
ご了承願います。
お問合せ先:同窓会連合会事務局 011-386-1196 e-mail : rg-dosok@rakuno.ac.jp
酪農学園大学獣医学科第31期生同窓会が2012年3月18日(日)に開催されました。当日は風が強く寒い日でありましたが、黒澤記念講堂での礼拝と大学付属動物病院施設見学には大勢の同窓生が訪れました。
礼拝では懐かしさとともに神聖なる気持ちを新たにさせていただきました。また施設見学では恩師の山下教授の多大なるお計らいもあり、私達が卒業後に新たに建設された本学の動物病院の大きさ、施設の充実ぶりに驚愕させられながら拝見させていただきました。
その後、北広島クラッセホテルで開催された懇親会では、恩師7名の御臨席を賜り、懐かしい顔ぶれとともにお仕事の話題や恩師との想い出話に花を咲かせさせました。
当日参加できた私ども84名は、酪農学園大学獣医学科同窓生として絆を深めあうことができたと思っております。今回の同窓会開催にご協力いただきました方々にはここで厚く御礼申し上げます。
13:10~ 黒澤記念講堂にて礼拝実施
13:50~ 大学付属動物病院施設見学
15:00~ 大学から北広島クラッセホテルへ出発
16:30~ 北広島クラッセホテルにて酪農学園大学獣医学科第31期生同窓会 懇親会
19:00~ 同上 二次会 酪農学園大学獣医学科31期生 (文責 岡本 実)
4月6日(金)10時よりとわの森三愛高等学校礼拝堂において、第22回の入学式が生徒、ご父母、関係者の列席のもと、執り行われた。
肥田信長宗教主任の招きの言葉で開会し、聖書朗読・祈りのあと、304名の入学生一人一人の名前が呼ばれ、榮忍校長が入学生に対しての入学許可宣言を行った。
校歌斉唱のあと、式辞において、榮校長は新入生へ「招かれて入ったことの意味や豊かな感受性を持つこと、物事の本質を見極めるために学ぶことの重要性」等を説いた。
麻田信二理事長は挨拶の中で、高校改革の完成年次の入学生であり、新たに校舎増築や牛舎の新築にも触れた。また「覆水盆に返らず」を例えに「未来は自分で切り開くもの、人生のうちで高校時代が一番思い出に残る」として前向きに過ごしてほしいとの祝福のエールを送った。PTA内間木会長は祝福のメッセージを披露し、新入生代表の槙田樹衣梨さんは「三愛精神により新入生の絆を強め、精進していく」との誓いの言葉を述べた。
その後、1年生の担任、副担任紹介のあと、新入生が退堂して式を閉じた。
4月4日(水)10時より本学第一体育館を会場に、2012年度入学式が執り行われた。あいにく爆弾低気圧の接近により久々に大荒れの天候下での入学式となった。
大学806名、大学院32名、ご父母をお迎えして藤井創宗教主任の司式による招きの言葉で開式した。谷山弘行学長は式辞の中で、昨今の社会情勢から建学の精神の普遍性を説き、「この大学でいかに目的を持って学ぶか」ということを新入生に問いかけた。
麻田信二理事長からは、父母・学生への祝辞と借景たる野幌原始林を讃美。日本一ともいうべきこのキャンパスで学ぶ学生へ「求めよさらば与えられん」という聖句を引用し、勉学への励ましの挨拶を頂戴した。最後に全員で「酪農讃歌」を合唱して式を閉じた。
さる平成24年3月27日、日本獣医学会出席の林正信先生(放射線)、竹花一成先生(解剖)、山下和人先生(伴侶)、中田健先生(衛生)、美名口順先生(解剖)のご参加をいただき、さいたま市にて獣医学科埼玉支部同窓会を開催いたしました。
同窓生は、同窓会長 北村直人先生、小宮(旧姓小池)倶子先生(1期)、今井賢太郎先生(5期)、辨野義巳先生(6期)ら、伝説と言われる方々をはじめ15名で、総計20名の出席者となりました。
初めに、林教授に「放射線の影響と飼育動物での対策」の講義をお願いいたしました。その後、参加者同士の会話に花が咲き、時のたつのも忘れ、皆さんの顔が若かりし頃の輝きをはなっているように感じられたことが、とても印象に残りました。若かりし頃、羽目を外して—某ビール園から出入り差し止めとか、某バス会社から出入り差し止めとか ——– 差し止めという言葉が飛び交っていたようです。
震災で亡くなられた方々のご冥福と、一日も早い復興を祈りつつ
獣医学科埼玉支部同窓会会長 細渕 司(9期))
幹事 米本洋実(17期) 湯本哲夫(11期)
去る23年10月4日(火)群馬県北軽井沢にて創立以来52年振りOB会を開催した。
創部者で1期の田中之浩氏、s.37年卒山口秀幸君、39年卒伊藤千賀夫君、40年卒岸梅一幸君、41年卒佐々木広志君、50年卒菅原隆君、事務局として39年卒小林十十四の7名、他3名の夫人と共に北海道から九州までの10名が集まり、青春の日々の厳しい練習、華々しい戦績、合宿での思い出等を語り合い、今後も継続しようと約束し、翌日散々伍々分れた。
今後開催するにあたり、OB本人やOBの消息をご存じの方は事務局小林十十四までご連絡下さい。
〒377-1411 群馬県吾妻郡長野原応桑1651-42
TEL0279-85-2651 FAX0279-85-2658 (文責 小林十十四)
鹿児島市では桜 (ソメイヨシノ)が3月23日に開花しました。平年より3日早く、昨年より4日遅い開花です。
私の住む曽於市大隅町は宮崎県都城市のお隣で,鹿児島県の中では寒い方になります。
本日2012/03/30の桜です。三分咲きぐらいかなというところです。すっかり春になり,お花見の方が出てきました。(鹿児島県支部事務局 宮下様)(写真はクリックすると拡大します)
(各地区支部へのお願い:全国に広がる本学同窓会連合会のネットワークにより、鹿児島から北海道までさくら前線北上を追いかけたいと思いますのでHPをご覧になった方は下記までお便り、写真等をお送りいただければ幸いです。即日、UPいたします)
e-mail:urakawa@rakuno.ac.jp(連合会事務局) FAX:011-386-5987
このたびシリーズ酪農学園の精神(5)が大学同窓会校友会より発行されました。
「酪農学園の教育理念とキリスト教教育」-現代社会における位相-というタイトルで、本学名誉教育太田一男様に執筆いただきました。
大学同窓会校友会に多少、小冊子(31頁)の残部がございます。
ご希望の方はFAX 011-386-5987かe-mail : rg-dosok@rakuno.ac.jpまで〒、住所、氏名、連絡先を明記のうえ、お申込み願います。