長崎県支部酪農学科卒同窓会開催報告
去る平成25年9月20日(金)午後7時30分から諫早市内の割烹「ひぐち」において、酪農学園同窓会連合会長崎県支部酪農学科卒同窓会が参加者11名で開催された。会には古賀友英九州地区会長・長崎県支部長と岩永事務局長も出席した。
会員の近況報告では堀越会員に後継者ができ、20年ぶりに参加した。同窓会連合会の動向を古賀会長が説明した。また酪農学園創立80周年記念大学公開講座(福岡)及び酪農公開講座案内(熊本)について、出席者にパンフレットを配布しPRした(長崎県支部より県内5農業高校へも発送済)。
今後の予定として九州連合同窓会開催を平成26年8月23日(土)福岡県原鶴温泉、長崎県支部総会を平成26年2月 雲仙小地獄 国民宿者「青雲荘」で予定している。 (文責 早田仁司)
本学農食環境学群 循環農学類は、4月からの毎週金曜日9時00分~10時30分、本学C5号館202教室にて、「実践酪農学(前期講義)」を行っています。この講義では、様々なスタイルで酪農を営む酪農家を特別講師にお招きしています。
7月26日(金)は、酪農学園短期大学9期卒業、酪農学園大学1期卒業、瀬棚町の元酪農家、西川求氏が「私が酪農学園で学び、開拓に入り、同じ志を持つ仲間が増えて2代目に引き継がれるまで」と題し、開拓時代の体験談を話しました。
はじめに、干場信司学長から講師の紹介があり「西川氏は、非農家として果敢にチャレンジし、北海道の中でも貧困の地に新規就農として入った方です。みなさんが想像する、今の新規就農とまったく違います。建学原論そのものを人生通して実行された方だと思っていますので、そのチャレンジをどんなふうにやってきたのか、どんなふうに考えてきたのかをみなさんに聞いてほしいと思います」と話しました。
■西川氏の講義■
西川氏は、「わたしは18歳のときに酪農と出会ってから酪農に取りつかれたように過ごし、1968年に新規開拓者として道南の瀬棚町に入りました。三愛精神を持って、なんとか村を活性化しようという思いでいました。たくさんの人が失敗した地域でしたが、大変そうだという思いよりも大学で学んだことを実践してみたかったのです。
わたしは静岡出身で父は公務員。18歳まで酪農のことはまったく知らずに育ちました。特にチャレンジ精神もなく、鉄道員に憧れていました。毎日切符を切り、いろいろな人と出会える仕事が自分に向いていると思っていたのです。山形県の小国町にある基督教独立学園高等学校に進学し、修学旅行ではじめて北海道の浜中町へ行き、そこで開拓実習がありました。
当時の北海道のイメージは「原始林、開拓、湖、熊」でしたが、そういうところに行ってみよう!と楽しみにしていました。開拓実習に入ったところは、ホルスタインとジャージー2頭、子牛1頭という小さな酪農家で、原野は荒れ果て、隣の家は3kmも4kmも離れていました。1週間の実習では、長さ1m8cm、刃渡り60cmのカマで草を刈りました。仕事がものすごくきつかったので、”仕事も生活も大変、酪農家になって将来に夢を持てるのだろうか、酪農家に生まれなくてよかった”と思いました。
しかし、修学旅行から帰ってきて1週間後、ふと浜中町でのことが蘇ってきて「ああいうところで酪農をやってみたい」と思い、昭和33年に酪農学園大学短期大学部へ入学、酪農学園大学へ編入しました。
大学を卒業してから機農高校の教員として働いていたとき、恵まれない地域があるので開拓に入らないかという情報が入り、”その地を三愛精神で活性化しよう!仲間と三愛家畜センターをつくって地域の方と酪農業を高め合おう”と思い、先生を辞めて行くことを決断しました。
実際、開拓に入ると地域の方からは、わざわざ先生を辞めて農村にやってくるなんて、きっと悪いことをして辞めてきた人に違いない。大学を出て酪農家になるなんておかしいなどと思われました。昔は、家が代々酪農業をしているので子どもの頃から手伝いをしながら仕事を身に付けた方がほとんどでしたので、わたしのような人はかなり珍しかったのだと思います。
開拓に入るのは並大抵なことではありませんでした。計画をしても計画通りにはいかず、酪農経営とは別なことでも予想外なことが次から次に起こりましたし、現場でも今まで大学で学んでいないことがたくさんありました。牛のことについてはもちろんのこと、農機具は馬を使っていたので馬そりや馬車についてや、水が出ないときの井戸や貯水の活用方法など、農村に入ってからたくさん教わりました。
そして、当時はユンボなどの重機はありませんので、すべて手作業で橋などを作りました。情報が入らなければ大学と結びついてなんとか情報をもらい、仲間と三愛塾で学び続けました。都会からきた農業を知らない青年たちが、一生懸命やっているのだから“自分たちも負けない”という地域の方の思いが、瀬棚町にいる牛飼いたちの発展につながったのだとも思っています。
わたしはどんなときでも、三愛精神に基づき、自分の生き方を酪農業という標準に合わせて本当によく頑張りました。わたしの座右の銘は「それでもなお」です。自分がくじけそうになったとき、辛くなったとき、牛を売らなければならなくなったとき、「それでもなお、自分が決めたことだからやりとげなければならない」と心に誓っていました。
50年を経て、開拓地はみどりになりました。大変なこともたくさんありましたが、一緒に新規開拓した青年たちと夢を持って活動していましたし、酪農経営だけではなく家庭の中での豊かさを一番に考えていました。現在、酪農業は息子が引き継いでいます。
今、活躍しているわたしたちの次の世代には、スローライフや有機農業などが受け継がれていってほしいと思っています。「大型化しよう」が今の日本の流れですが、そうすると農家の個数が減ってしまいます。面積が少なくてもそれを活かす方法はありますし、人が増えることが地域の活性化となります。自分たちが食べていくことができれば代々に引き継がれるものだと思います。みなさんにも酪農を通して地域の活性化を目指してもらいたい。10頭や20頭の牛で酪農をしている人もたくさんいますので、ぜひ現場をみにきてください」と学生たちにメッセージを送りました。
川越のとある街角「健土健民」の店に、最年少60才を始めとするオジンが集まり「暑気払い」をしました。
やはりオジン故え、来し方を語り、今を語り、そして酒が廻る度にこれからの同窓会の活性化について熱く語り合いました。若手を増やし元気を注入し、もっと楽しい同窓会にしようと、大いに盛り上がりました。
窓の外に暗雲立ちこめ雷雨の兆しが感じられたので、お開きとしました。
暑気を払い、そして酒気を醸した夏の日のミニ集会でした。(文責 城近 泰)
関東甲信越地区東京支部総会開催報告
7月27日(土)、午後1時30分より関東甲信越地区東京支部総会が、東京交通会館11階の酪農学園東京オフィスで開催された。本学から福山二仁常務理事、榮忍とわの森三愛高校長、講演会講師の吉野宣彦教授、野村武同窓会連合会会長、浦川が出席。近隣支部(埼玉、神奈川)や関東地区からも役員が出席し、出席者総数は24名となった。
総会は五十嵐支部長が議長となり、第1号議案では平成24年度事業報告並びに収支決算報告、監査報告が行われ、承認された。第2号議案では平成25年度事業計画(案)並びに収支予算(案)が承認された。
その他では、新役員承認の件について選考委員長の野田修平氏から経過説明があり、役員名簿案が提示され、全員が承認された。
今回の改選では、支部長は新たに須田利明氏(機農農経)が就任した。また空席だった事務局長には佐藤明夫氏(大学農経)(新任)が選出され、副支部長も各単位同窓会からそれぞれ選出された。役員を代表して須田新支部長から就任のご挨拶をいただいた。
総会終了後、来賓挨拶が行われ、野村武会長は同窓会連合会の現況や周年事業やホームカミングデーへの参加のお願いを行った。岡田勉関東甲信越地区会長は地区における同窓会概況報告を行った。福山常務は入試状況や役員改選報告等学園および大学の現況を報告した。
続いて行われた講演会では、本学農食環境学群循環農学類の吉野宣彦教授が、「地域と学ぶ酪農教育を一歩ずつ-酪農専業地帯・別海町での今‐」について約1時間講演した。
内容は、戦略的大学連携支援プログラムの概要紹介と酪農地域の現状と将来構想に向けて(1酪農の基本動向、2農家間の格差と将来予測、3環境負荷と酪農経営、4将来への課題)、別海町での研修会報告を基にPPTを利用してわかりやすく解説していただいた。
記念撮影を挟んで、懇親会が4時近くから野田修平元関東地区会長の乾杯により東京オフィス内で開催された。とわの森三愛高校 榮校長や近隣からの支部長等の来賓挨拶や、新任理事等の紹介もあり、和やかな懇談が行われた。
同窓会連合会札幌支部通常総会開催報告
6月22日(土)午後3時より札幌全日空ホテルあかつきの間において、札幌支部の平成25年度通常総会が開催され、14名の関係者が出席した。本学からは麻田信二理事長が来賓として出席した。また同窓会連合会からは堀内信良副会長が会長代理として出席した。
紺野勝歳支部長の開会挨拶ののち議事に入った。通常総会では会則により紺野支部長を議長に選任した。議事は4号議案の役員改選を先行審議した。加藤選考委員長が経過報告を行い、次期役員案を報告し、原案どおり承認された。次期支部長には紺野勝歳氏が再任された。あわせて組織分割(江別支部)や組織統合(千歳市と恵庭市)についても審議された。
第1号、第2号議案の2012年度事業報告及び収支決算について報告され、承認された。また第3号議案の2013年度事業計画案及び収支予算について審議され承認された。第5号議案として支部会則の一部改正が諮られ、承認された。
総会終了後、同会場において懇親会が和やかに開催された。麻田理事長から来賓のご挨拶を頂戴し、祝宴に入り和気藹藹に懇親を深めた。(文責 加藤昭平)
同窓会連合会関東甲信越地区新潟県支部総会報告
13日(土)10時30分より新潟東映ホテルを会場に、平成24年度関東甲信越地区新潟県支部総会が開催。出席者は19名。本学関係者からは、野村武同窓会連合会会長、福山二仁常務理事、浦川。関東甲信越地区から岡田勉会長が出席。
総会は高橋義親事務局長に進行。石月晋支部会長の挨拶のあと、来賓者を紹介。その後、議長に支部長の石月晋氏を選出し、第1号議案の平成24年度事業報告、収支決算報告、会計監査報告。第2号議案の平成25年度事業計画並びに収支予算、第3号議案の役員改選が審議され、原案どおり承認された。支部長には石月晋氏が再任された。第4号議案として平成25年度会費徴収の件について、昨年度同様に2千円とした。
総会終了後、来賓挨拶が行われた。最初に福山常務理事がら学園の現況報告が行われた。①入試状況②寄付行為の変更③80周年事業④今後の施設計画等を紹介した。続いて同窓会連合会野村会長が同窓会の現況報告を行い、80周年の節目の年のホームカミングデー事業への参加を呼びかけた。
休憩を挟み、本学農食環境学群食と健康学類 山口太一准教授より「ストレッチングでこころと身体のアンチエイジング」の演題により約1時間パワーポイントも用いた講演が行われた。講演では加齢に伴う柔軟性の低下がもたらすさまざまな問題をデータに基づき科学的に説明し、ストレッチングによる柔軟性の改善に伴う抗加齢効果についてわかりやすく解説していただいた。またストレッチングの具体的方法も指導いただき、大変有益な講演内容でした。
その後、同会場で懇親会が行われた。高橋事務局長の進行により関東甲信越地区岡田会長の関東地区の状況報告ののち乾杯により祝宴に入った。和気藹藹の歓談が進み、最後に同窓会事務局の中締めで閉会となった。
同窓会連合会東北地区青森県支部総会報告
6月22日(土)午後4時から三沢市「ホテルグランヒルつたや」において青森県支部総会が27名の出席により開催されました。学園からは、お忙しい中、仙北富志和学園長、干場信司学長、榮忍高校長、同窓会連合会野村武会長にの4氏が御出席されました。澤口正義支部長の歓迎・挨拶に続き、次のとおり総会を進行しました。
議案は、1)役員改選 2)今後の体制・運営方法について 3)その他。
役員改選では支部長が澤口正義氏から杉山篤弥氏に交代し、また、副支部長には三八上北地区に織笠光昭氏・河村 強氏の2名、青森地区・福士和良氏、津軽地区・村井孝生氏、下北地区に新田竹重氏が選出され、事務局には林健太郎氏、木村揚氏、書記には伊藤香織氏が選出されました。澤口氏には、同窓会東北地区会長の立場でご指導いただくこととなりました。
総会閉会後、仙北学園長、干場学長、榮校長、野村会長からそれぞれの立場から来賓挨拶、学園の現況等を頂戴し、そして、懇親会へと移り、久方の再会、自己紹介、酪農賛歌CD鑑賞等と楽しいひとときを過ごしました。先生方には、青森県は、組織がまとまり、雰囲気もいいというお褒めの言葉を頂き、今後ますます団結力を強めていく所存です。 (文責 杉山篤弥)
連合会宮城県支部同窓会(教員)開催報告
7月5日(金)同窓会連合会宮城県支部同窓会(教員)が行われ、遠藤秀之支部長、小山内正夫前支部長等15名の教員が出席した。本学からは福山二仁常務、同窓会連合会野村武会長、浦川が出席した。
今回の会議の目的は、同窓会連合会宮城県支部の活性化と東北地区同窓生教員の組織化(緑風会)について。仙台駅前の「かこいや」19:00より21:00まで実施した。
まず、野村同窓会連合会会長より挨拶があり、都道府県における地区支部の立上や全国での支部活動状況等同窓会連合会の現況を報告した。
福山常務より学園現況として80周年記念事業の一環である修学支援募金事業および「酪農学園のめざす姿」の資料を配付し、今後の酪農学園の生徒募集、緑風会東北地区の設立についての協力依頼をお願いした。小山内氏の発声で懇親会に入ったが、出席者全員が自己紹介の中で近況報告等を行った。
同窓会事務局からは東北地区では青森県支部と福島県支部が定期的に総会を開催しているが、600人近い同窓生のいる宮城県支部での総会開催をお願いした。また、緑風会(教員OB会)の組織化についても合わせてお願いすることとした。
道央地区北空知支部母校訪問報告
6月22日(土)11時30分、北空知支部の高谷富士雄支部長、水口事務局長他5名の役員の方々が昨年に引き続き白樺祭(大学祭)に母校訪問として来校し、学園福山常務理事と後援会永田常務理事に表敬訪問した。
高谷支部長からは今回の訪問のお礼と支部状況を報告いただき、福山常務からは学園の現況報告と80周年記念事業等についてご挨拶、永田常務から公益法人認定を受けた後援会の取組についてご説明いただいた。自由懇談ではモンゴルからの研修生受け入れ等も話題となった。
その後白樺祭を見学し、会場で昼食ののち、黒澤記念講堂での周年事業の一環である映画観賞会に参加した。終了後、記念講堂2階展示室や中央館屋上、機農寮、家畜病院等を見学し、乳製品工場前のアイスクリームを賞味して母校訪問を終了した。今秋にはホームカミングデーや周年事業の記念講演もあり、またお越しいただける予定となっている。
同窓会連合会宮崎県支部総会開催報告
ブーゲンビリアの紫花が鮮やかな6月16日(日)午後1時すぎから同窓会連合会宮崎県支部総会が宮崎市内ホテル浜荘において10名の出席者により開催された。本学からは野村武同窓会連合会会長、浦川が出席した。また九州地区から古賀友英会長、樺木野昂事務局長が出席した。
総会は、北村氏の司会で進行し藤本幸雄支部長から開会挨拶が行われ、支部の現状についてご報告いただいた。次に九州地区長古賀友英会長より九州地区同窓会の状況について詳細な報告をいただいた。特に沖縄県支部が設置され、大分県支部が未設置であり、早めに設立したいとの希望であった。九州地区は2年に1度各県持ち回りで九州地区連合同窓会を開催しており、昨年は鹿児島県支部の当番により霧島で実施した。来年は福岡県で実施の予定であるが250人ぐらいを集めたいとのことでした。
次に同窓会連合会野村 武会長より同窓会の現況について説明いただいた。特に今年が学園創立80周年のため9月28日、10月1日に記念講演、記念式典・祝賀会が開催されるので同窓生への出席を呼びかけた。学園の現況については配付資料を基に事務局で報告した。学園、同窓会ともに役員改選の年であり、同窓会の改選役員等について報告した。
総会議題は1)九州地区連合同窓会の会則について説明があり、熊本県支部の役員交代により九州地区副会長について未定となっていることが報告された。2)宮崎県支部の役員改選については、会長に藤本幸雄氏(再任)、副会長に北村赳氏(新任)、小嶋聖氏(新任)が選出された。3)今後の活動について、九州地区も含めて今後の活動について意見交換を行った。
閉会挨拶において、藤本幸雄支部長は県内の連絡網を整備して、支部活動の充実を図っていきたいと述べた。総会終了後は会場を変更して懇親会が開催された。